現代における伝統産業の継承と第二次世界大戦以前までの丁稚制度について

こんなツイートが一時期話題になっていた。

togetter.com

 

要するに

「技術は手厚く教えるけど半年は無給です」

とのこと。

似たような例だといすみ鉄道が訓練費700万を負担してもらって運転手を募集するというのがあったが、これに関しては現役世代などが退職金や貯金を充てにしてなっている例が多いのでここでは同じとは余り言えないかもしれない。

 

僕がこれでふと思い出したのは「丁稚制度」の存在だった。

丁稚制度は、簡単に言うと

「10歳前後で商店などに住み込み、雑用や使い走りを行い、その中で仕事を覚えていく」

というものである。

織物業界でも丁稚制度はあり、そういう人たちは老年になった現在もご顕在とのこと。

しかしもう数年で限界ということでこういうツイートをすることになったわけである。

戦前まではこの制度のおかげで伝統が受け継がれてきた側面もあるのではないか。

 

もし、本気で西陣織を遺したいということであれば方法は一つ。

「丁稚制度を復活させて、中学卒業と同時ぐらいから住み込みで徹底的に技術を叩き込む」

これしかない。

 

大学全入時代と言われる現在、中学卒業と同時にこの道でいくというのを決めるのは中々難しいところがある。

もし仮に挫折したとして、高卒資格がなければ職も限られてしまう。

あとはそれこそどこかの慈善団体か財団からの支援を受けるしかないのか。

 

申し訳ないが、20代前半の若者にこれを言うと「やりがい搾取」見ざるを得ない。

もっと年齢層を低いうちから取る、青田買いをするべきだ。

中学卒業とまでは言わなくていい、高校卒業後に大学に行く代わりにここで半年無給で技術を教わって手に職をつければと考えれば決して悪い話でもないと思う。

 

要はどこにフォーカスを合わせるかである。

今回の例でもTwitterで募集するのではなく、高校などに出向き

「こういう形で職人の養成をしたいと思っていて人を募集しています」

といえば、進路の一つに紹介も出来るだろう。

 

今は法律的にも10歳前後から丁稚に取るなんてことは出来ないが、現代社会で出来る限りのことはする。

自分にも言えることだが、「出来ないこと」よりも「出来る方法」を見つけるしか無いのだ。